小旅行というより、放浪の旅

むしろ地獄の始まり?
ともかく、7日(土)から8日(日)にかけて無謀にも決行した地獄旅の詳細を。


旅立つ前からもう地獄。

えぇ、地獄です。
こんなときに限って、土曜は仕事だったんですよねぇ。
とは言っても、13時までだったんで14時過ぎには帰ってきてたんですけど。
しかし普通、夜から旅に出るんだったら体を休めておくもの。
だが、アヴェ氏が購入したスピードガンを試すにも不運が重なり2週間ほど放置状態。

そんなわけで、昼はキャッチボールをしたわけさ。

今回はN氏もいるので、投げる人、捕る人、計る人が丁度揃ってます。
ではさっそく見せてもらいましょう。

スピードガンですよ?


彼は我々の中でも屈指のガンマニア。

エアガンではなく、スピードガンですので。

出るのはBB弾じゃなくて電波ですよ。

さっそく試すべく、肩を温めます。
何度か暴投をしていざ計測。

何回か計った中で、一番いい記録を撮影。


N氏


アヴェ氏



SAYAMA


まぁこんなもんでしょ。
ワタクシは全然満足してませんけど。

それから庭球フルスイングに移行。
もちろん全力でかっ飛ばしました。

そしたら、今日に限って風が妙に強く、高く上がったボールは風に流されいつもの紛失コースへ・・・
一応見つけることは出来ましたが、そのボールの前には行く手を阻むように巨大な蜘蛛が。

蜘蛛の巣もキレイに、そのど真ん中で待ち構えてます。
かなりウザかったので、特攻しているN氏にバットを渡し、いつものように蜘蛛をフルスイング!

コレがジャストミート。

カーボンバットにはブッ潰れた蜘蛛とその体液らしきものがへばりついてました。
その写真もあるんですが、さすがにグロイ。
なのでリンクで別ページに飾っておきましょう。
一応モザイクかけてます。
あと効果音と。

このままこのバットで続行は不可能なので、とりあえず水洗い。
その後もとりあえず全員フルスイングをやり終え、時間は18時頃。
そろそろ自宅にもどり風呂りましょう。

そろぞれが風呂に入り汗を流したあとは、もはや定番の集合場、SAYAMA家に集結。
我々の基本は「ノープラン」なわけで、晩飯のことも全く考えてませんでした。
とりあえずドコで何を食うかをここで決めます。

GT4をやりながらの口論の結果、ビックリドンキーで久々にハンバーグと決定。
時間も惜しいのでさっさと行きましょう。

中はそれほど混んでなく、すぐに座れました。
もちろんワタクシはいつものチーズバーグディッシュにチーズトッピングで。

こってりチーズ。


とりあえず飯はウマかった。

だが

そのあとが問題だった。

大体この3人が揃って飯を食いに行くと、スパっと帰れません。
食い終わってからが長い長い。
待ってる時間、食ってる時間を合わせても、その後の方が長いですね。
毎回。

それは「これから旅に出る」今回も例外ではありません。
普段はよくわからんことで盛り上がるんですが、今回はスパロボで盛り上がってましたね。
N氏とアヴェ氏が。

特にアヴェ氏は声がデカ過ぎで、向こうの客がコッチを見てくる程度の声のでかさ。
盛り上がるのはいい。
だが理性を保ち自制しろ。
と言いたいですね。

んで、結局ドンキーを出たのが23時オーバーな罠・・・
コレから三重まで行く予定なんですよ?
しかも原付で。

出発遅すぎだろw

まぁノープランな我々には問題ないことなんですけどね。

で、とりあえず出発前にDIO様の走行距離を撮影しておきましょう。

ドンキーの駐車場にて。


2848.9Kmね。
コレが帰ってきたときにはどうなってることやら・・・

ではコレからが本当の出発です。

命がけのノープラン放浪の旅、スタートだ!


山道はまさに地獄。

ドンキーを出て309号線に合流、あとはひたすらに奈良方面にバイクを走らせます。
普段は交通量が多いんですが、時間は23時を大幅にオーバー。
原付でも問題なく安心して走れる状態です。

309号線を突き当たりまで走り、いよいよ怪しげなトンネルが増えてきました。
そして軽く上り坂になっているところにあるこのトンネル。
水越峠の「水越トンネル」を走り抜けます。
そのトンネルの中で「奈良県」の表札を発見。

さらば大阪府。

テンションも上がってきたところで、このトンネルから轟音が聞こえてきます。
それは次第に近づいてきて、ミラーを見てみると高速で迫ってくる車が2台。
我々は明らかに邪魔になるので、端の方に避けて車を見てみると、1台はリアウィングを付け、マフラーがオカシイやつ。
もう1台は白黒ツートンカラーのハチロク。(形からしておそらくトレノ。)

リアル走り屋キタ━( ゜∀ ゜)━!!

街中でハチロクを見ることはまれにあったんですが、あんないい音で走ってるのは初めて。
だからこそテンション激アップ!!
いや〜、奈良に入って早々いいもの見たよ。


この水越トンネルを抜けると、そこは奈良の世界。
とうぜん山を越えてきたわけなんで、梺まで降りるわけですが、トンネルから出たとたんに
鬼のような風。

さすが山ですね。
風の強さも冷たさも一味違います。

さて、ここまで一気に冷えるとトイレも近くなるもの。
付近のサークルKで一休みしましょう。

御所室店でございまーす(キモイ)。


ちなみに、場所的にはこのあたりでしょう。

ちょっと309号線から入ったところですね。

コンビニの前で写真という、旅行者全開な我々ですが、ココからが真の恐怖物語。
なぜなら、普通はココらで道を確認します。

ノープランな我々は確認とかしません。
とりあえずやったことと言えば、携帯の方位磁石で方向を決めたぐらいでしょうか。

「コッチが北やから、東はコッチか。」

ってな具合で
大体の方向を決めてソッチに特攻。

もちろん途中も「どの道をどう行ったか」なんてさっぱりわかりません。
全てはカンです。
運とカンだけが頼りです。

そんな無茶な走りでも、道ってものは続いてるものなんです。
なぜか吉野川に隣接。
そこにコンビニがあったので、そこでトイレ&方向確認。

そして写真。

現在地の唯一の手がかり。


「奈良県」と「吉野」というキーワードを元に、goo地図でそれらしき場所を探しまくってたら、吉野川に隣接するコンビニを発見。

おそらくココでしょう。

ココでもやったことは、地図確認ではなくて方位確認。
「たぶんコッチ」とか「この方向に行ってたらそのうち着くはず」とか
超適当。

ともかく東方面に進んで間違いはありません。
ひたすらにGO!ですよ。


どれぐらい走ったでしょうか。
周りはだんだんと木が生い茂り、道は上り坂が増えてきました。
空には月がキレイに顔を出し、月明かりが周りを照らします。

それからしばらくすると、完全な山道に突入。
トンネルを抜け、峠道を越え、山道を走り、またトンネルを抜け・・・
そんな連続です。

そしてこの日は太平洋にあった台風の影響か、異常なまでに風が強い。
それに伴って、気温が低い。
さらに山なんで、平地よりもはるかに低いんです。
上り坂の途中に自販機があったので、そこで小休憩。
ついでにトイレと行きたいところですが、ココは山奥。
というか、モロ山中。
そんなものがあるはずもなく。

とりあえずアヴェ氏とN氏はあったか〜い飲み物を買い、ホッカイロ状態。
ワタクシはまだまだ寒さには耐えれます。

コレで寒さはある程度防げたわけですが、問題はトイレ。
何もない、真っ暗、誰も居ない。

じゃあ立ちションだな。

ということで、3人ともそこら辺で放尿開始。
ワタクシは慎重に風の影響の少ないところで、アヴェ氏は向こうの壁付近。
もっともチャレンジブルなN氏は

風が強いにも関わらず、ガケに向かって発射!

向かい風が来たら終わってましたね。
運よく横風だったから無事でしたけど。

さぁスッキリしたところで、この山を越えますか。
と思ったその時でした。

「アレ?俺のバイクグローブがない!?」

とアヴェ氏の絶叫。

彼はおヴァカな事に、この超強風の中、とったバイクグローブをメットインに入れずに、バイクの上に置いていたんです。
ソレは飲み物を買うときからションベンが終わるまでの、いわゆる「最初から最後まで」。
当然その間に強風は吹き荒れ、何回も体を押されました。

ついでに言えば、風向きは
N氏がチャレンジ精神を発揮したしたガケ方向。

絶望ォーーーーーだね!!

当たり前のごとく、周りは真っ暗で明かりは自販機の明かりと月明かりぐらい。
あとはバイクのライトか携帯の明かりぐらいしかありません。
そんだけの材料で真っ暗の中から真っ黒のバイクグローブを探し出すのは至難の業。

マジ絶望。

つか、この寒さの中、素手でバイクを走らすのはまさに自殺行為ですよ。
感覚で言えば、真冬と同等ですから。

でもこのままココにいるわけにはいかないので、諦めてバイクに近づいたその時!

バイクのタイヤんところに落ちてますがな。

灯台下暗しとはよく言ったもので。
強風で落ちたグローブはキレイにタイヤに挟まり、命拾いをしてました。

いやはや、こんなところで体を張ったネタを自然を提供できるアヴェ氏にカンパイ。

ココからは無言の山越え。
N氏を先頭に、ただひたすらに目の前にある道を突き進む。
もはや計画した正しいルートからは遠く離れているでしょう。
地図を見なくてもわかります。

だって

すでに現在地がわかんないもん。

確認のしようがない状態なんですよね。
唯一わかることは、「ココは奈良のどこかの山の中」ということぐらい。
何回トンネルを越えたか、さっぱりです。
でもところどころにある標識を目印に、とにかく突き進みます。

しばらくすると、あの強風で雲は完全に去り、残ったのは月と星、ソレに強風だけ。
何回か、凄まじい突風が吹きつけ、倒れそうにもなりました。
それぐらい風が強かったんです。

最初は結構ノンビリとしてましたが、さっきも言ったように、コレは正しいルートではありません。
こうなると心配になるのがガソリン。
ワタクシとN氏は原付なので、タンクが小さくMAXでも4g少々が限界です。
gあたり大体50〜60`ぐらいは走りますが、ソレは平坦な道を時速30`で走った場合。
309号線も山道も、40〜50`で疾走してきたDIO様は結構腹ペコ状態です。
しかし場所もさることながら、時間が時間なだけに開いてるガソリンスタンドなんてありません。

こうなると一刻も早く三重に着くことを祈るしかありません。


とりあえず三重方向に向かって疾走させること数時間。
一つのトンネル内に「三重県」の標識が!

三重県突入。

しかしまだまだ山の中なので、スタンドなんてありません。

でも山と山の間をつなぐ道路でコンビニを発見。
そこで小休憩をしましょう。

さすがにココまで走り続けてると疲労が溜まります。
だって昼は野球やってんですよ?
ワタクシに限っては朝から仕事だし。

そんな体に鞭打ってココまできてるわけだ。
そりゃ疲れますよ。

なのでこのコンビニであるものを買いました。

栄養補給に。


リポDにアリナミンで体力回復を図ります。
一応三重と解るように、背景は三重銀行をチョイスしました。
三重県に突入した時間はおそらく28時ぐらいと推測されます。

体力を回復し、このまま一気に海岸沿いまで出たいところですが、まずは現在地がわかりません。
道は一つなので方向は間違いないと思いますが、山はまだまだ続きます。
そして何よりも寒い。

そりゃそうでしょう。
夜中の4時だもんな。
もう朝ですよ。
でも進むしか道はありません。

突っ走りましょう。

ひたすら走ってトンネルを抜け、もう山の向こうがちょっとだけ明るくなり始めてます。
夜明けも時間の問題ですね。

太陽は東から昇るものなんで、その方向を目指せば海岸沿いに出るハズだ!
ということで、向かう方向は決定。
直進だ!


さらに数回のトンネル、坂をクリアし走ること数時間。
ようやく山を乗り越えました。
途中山の間からは海らしきものも見えます。

山越え終わったーー!!

マジで一安心ですよ・・・
それから道なりに進むと、いい感じに広い駐車場がありました。
どうやらココはパチンコ店だったようですが、すでに廃墟。

廃パチンコ。


たぶん場所は この辺りと思います。

時間は29:45。
いわゆる午前5時45分です。
パチンコの写真は日が昇ってから撮ったので明るいですが、実際はまだ夜明け前。
到着したての風景はこんな感じでした。

夜明け前の海。


マジキレイでしたよ。
後ろを向けば山が聳え立ち、前を見ると朝日が出ようとする海。

感動しましたよ。

で、こんな夜明け直前に海に面している場所に立っているわけだし。
せっかくなので、太陽が登るのも待ちました。
ソレと同時に、ガソリンスタンドの開店も待ってたんです。
実はちょっと離れたところにスタンドがありまして、開店が7時なんですよね。
だから待ち。

しばらくすると太陽もグングン昇ってきて、もはや直射は時間の問題。
さらに待つこと数分。

三重でも朝日。


あた〜らし〜い〜あ〜さがっきった♪

ココでもやっちゃいましたよ。
朝日を拝むの。

んで、もちろん朝日を拝んだということは、ソレを使った一発芸も必要ですよね?

くらいやがれ!霊丸!


なぜか笑顔なのは、寝てないしテンションがおかしいからです。
きっと。

んでN氏のほうは

か〜め〜は〜め〜・・・


後数秒したらワタクシ目掛けて発射ですね。
でも今回は海辺ということで、なかなかにイイ絵が取れました。
太陽の位置も低いですし。


と、ここまで必死に書いてきたのでようやく3分の1ぐらいです。
しかもまだ寝てません。
てか、まだまだ寝れません。
ネタもまだまだあります。

でも一気に書いてしまうと、書くほうもしんどいし読むほうもしんどい。
なので、この続きはまた明日ということにしておきます。


第2部